カーペットあれこれ(その2)


ーペットの素材

カーペット(パイル)によく使われる素材とその特徴を見てみましょう。

素材は大きく天然繊維化学繊維とにわけることができます。

天然繊維

カーペットに使われる主なものにはウール(毛)、麻、綿、絹があります。

ウールはカーペットでは天然繊維の中で多く使われている素材です。
次のような特徴があります。

 ・繊維の縮れによって空気を多くかかえこんでいるので断熱性に優れている。
 ・調湿機能があって、空気中が高湿度の時は吸湿、乾燥してくると排湿する。
 ・静電気が起きにくく、ちりやほこりをあまり吸着しない。
 ・難燃性があって急激に燃え広がることはあまりない。

というようにカーペットにとっては理想的な素材だといえるでしょう。
ただ、虫害の危険性があるので防虫加工したものが多く見受けられます。

は天然繊維の中でも最も耐久性に優れています。また水分の吸収、発散性に優れ、
剛性も強いことからお店の出入り口に置かれている足拭きマット等に使われること
もあります。涼感に富んでいることから高温多湿の時期の敷物にもよく用いられま
す。

綿繊維は柔らかいけれども適度の弾力性があり、吸臭性、吸水性が高く肌当たりが
大変優しいので、バスマットにも多く使われています。静電気もおこりにくい素材
です。

は繊維が細くしなやかでつややかな光沢があります。その細さゆえ微細な柄を織
り込んだ高級緞通等に多く使われます。ただ耐磨耗性に劣るので一般のカーペット
には多少不向きな素材です。

化学繊維

カーペットに使われるものにはナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリプロピレン等があります。

ナイロンは耐久性、耐磨耗性に大変優れているため、パイルが擦り切れにくいのが
特徴です。オフィス等の耐久性を要求されるカーペットに多く用いられます。ただし
静電気が帯びやすく、高熱に弱いのが難点です。

アクリルは化学繊維の中でもっともウールに近い風合いを持ちます。ウールのよう
に柔らかで保湿性が優れているのですが、熱には弱く耐久性にやや劣る面があります。

ポリエステルは熱に強く、薬品にもおかされにくい性質があります。吸湿性がな
く(これは逆に乾燥が速いという利点でもありますが)、静電気が発生しやすいとい
う欠点があります。

ポリプロピレンは軽くて耐摩耗性、耐水性、耐薬品性に優れています。しかし熱
には弱く弾力性に乏しいので少し硬めの感触となります。

以上のように、天然繊維、化学繊維共にそれぞれ長所・短所があります。それらの短所を補うた
めにそれぞれを組み合わせた(混紡)ものもあります。いずれにせよ用途、環境に適した素材を
選ぶようにすることが大切でしょう。

 

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